【バッグブランド】
バッグブランドとロゴマーク
町を歩いている人を見ていると目につくバッグ。シャネル、エルメス、グッチ、セリーヌ、コーチ、バーバリー、ヴィトン、・・・・・。バッグブランドを、思いつくだけでも数えてみると、きりがありません。そのバッグブランドのバッグには、必ずといっていいほどロゴマークがついています。一目見ただけで、ブランド名が分かるロゴマークは、ブランドごとに個性があり、商品への登場の仕方も独自のものがあります。ここでは、ロゴマークが印象的なフランス生まれのふたつのバッグブランドを紹介しましょう。
最初に紹介するのは、大きな「CC」の文字を組み合わせたロゴマークと鎖のバッグがすぐに頭に浮かぶ『シャネル』です。
1883年にフランスで生まれたガブリエル・シャネルは、最初にフランスで帽子店を開きました。その後、マリリン・モンローで有名になった香水、ジャージ素材のスーツ、シャネルスーツなど、デザイナーとして才能を開花させます。歌手を目指していた頃の彼女の愛称「ココ・シャネル」の頭文字がロゴマークになりました。そのロゴマークを大きくあしらったキルティング地に鎖のもち手をつけたバッグは、『シャネル』のバッグの代表作です。
次のバッグブランドは、商品に必ずロゴマークを登場させ、またそのロゴマークが進化し続けている、『セリーヌ』です。
もともとは、子供革靴の専門店としてスタートした『セリーヌ』ですが、最初のロゴマークは、馬車の柄とバックルでした。その後発表された「セリーヌ・チェーン」が大きな話題を呼びました。それからも、「ブラゾン」、「ブラゾン」とセリーヌの頭文字「C」を重ねた「C−ブラゾン」と、ロゴマークとともに、バッグブランドとしての地位を確立し、バッグだけではなく、衣料、アクセサリーと拡大しています。
バッグブランド好きな日本人が最も愛しているブランドは?
バッグブランド好きなことで知られる日本人。海外旅行の際の免税店の大騒ぎや、輸入品の偽物の検挙数からも、いかにブランド好きかがわかります。日本のバッグマーケットは年間9000億円といわれますが、そのうち、有名なバッグブランドのシェアは、4000億円を超え、マーケットの半分を占めます。その日本人にもっとも愛されているといってもいいバッグブランドは、『ルイ・ヴィトン』です。
では、『ルイ・ヴィトン』とは、どんなバッグブランドでしょうか?
『ルイ・ヴィトン』は、まず、トランク工場として出発し、1967年世界博覧会で銅メダルを獲得、「ダミエ・ライン」で1889年の博覧会で金賞を受賞しました。創始者の死後、息子のジョージ・ヴィトンは世界的な企業へとヴィトンを発展させます。「ダミエ・ライン」の偽物が出回ってきたことで、有名なLとVのロゴを掛け合わせた「モノグラム」を考案、大ヒットになりました。日本市場では圧倒的な売り上げを占めており、ルイ・ヴィトンの全世界での売り上げの約3割が日本での売り上げといわれています。また、日本人の『ルイ・ヴィトン』の購入数は4000万個。国民3人当たりに1個『ルイ・ヴィトン』を持っている計算になるのです。それ故、日本ではバッグブランドの「永遠の定番」と呼ぶ人もいます。
バッグブランドの永遠の憧れ
『ルイ・ヴィトン』が、永遠の定番なら、「永遠の憧れ」と呼ばれているのが『エルメス』です。『エルメス』は、1837年、ティエリ・エルメスが開いた馬具工房から始まりました。ナポレオン3世やロシア皇帝などを顧客として発展し、1890年代に、エルメス最初のバッグ「サック・オータクロア」を製作、以後時計、服飾品(スカーフが有名)、装飾品、香水などに手を広げ、デザイン、製造、販売をすべて手がけるようになりました。
『エルメス』の名前を代に広めたのは、二人の女性の名前で呼ばれるようになったバッグです。ひとつはモナコ王妃で女優だったグレース・ケリーが、妊娠中におなかを隠したことで、彼女の名前で呼ばれるようになった「ケリーバッグ」。もうひとつは、イギリス出身の女性歌手、ジェーン・バーキンの名前で呼ばれている「バーキン」です。現在、数年間の予約待ちが必要らしく、簡単には手に入らないこのバッグブランドは、やはり、「永遠の憧れ」といえそうです。
バッグブランド、実は日本生まれ?
多くの人気バッグブランドが、外国ブランドなのに、実は日本生まれというバッグブランドがあります。20・30台の女性から圧倒的な支持を受け、雑誌でも毎月取り上げられているそのバッグブランドは、『サマンサ・タバサ』です。アメリカのテレビドラマ、「奥様は魔女」の主人公の名前をとったこのブランドは、イメージモデルやデザイナーに、ヒルトン姉妹や、ベッカム夫人といった海外セレブ、CanCamモデルの蛯原友里などの有名モデルを起用し、急成長しました。また、そういった有名人と一緒にコラボレートした作品を数多く発表し、話題を集めています。2000年にニューヨークにショールームを開設し、2006年には、海外初となる路面店をニューヨークへ出展。更なる飛躍が期待されています。
バッグブランドにはつきもの?お家騒動
イタリアのバッグブランド『グッチ』のお家騒動は、まだ記憶に新しいところです。長い間、支持されていく中で、創業者一族や、デザイナーとの間で、お家騒動が起こることは、バッグブランドでは珍しくありません。日本では、かつては、横浜の『キタムラ』、最近では、京都の帆布バッグで有名な『一澤帆布』が分裂、『一澤信三郎帆布』が設立されました。こうしてみると、一流バッグブランドになって行く歴史の中で、ある程度のお家騒動は必要なことかもしれません。海外では、お家騒動とは別に、企業同士の買収が進んでおり、『ルイ・ヴィトン』では、吸収合併を繰り返し、モエ・ヘネシー社との合併をはじめとして、今では巨大なLVMH(ルイヴィトン・モエヘネシー)グループを形成しています。
バッグブランドと、偽物との戦い
日本のバッグマーケットは年間9000億円。正規販売分と並行輸入、海外旅行での購入など、有名バッグブランドのシェアはその半分を占めます。その中には、いわゆる偽物も少なくないと見られています。2006年9月には、『ルイ・ヴィトン』が米ネット競売最大手イーベイによる偽ブランド品の流通防止策が不十分だとして同社を提訴しました。日本の税関では、輸入差し止めされたもののうち、約3分の2がバッグ類だといわれています。こうした偽物は、知らずに手に入れたという場合が多いのですが、中には、分かっていて購入したというケースも少なくないようです。が、こうした偽物を海外から持ち込むこと自体が罪になることです。最近のネットオークションの広まりにより、さらにバッグブランドと偽物との戦いは激化しています。消費者側も、確かなものを選ぶ目、だまされない目を持つことが必要でしょう。
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